7/02/2006

もう一人のかぐや姫

「産業の神々」(林正巳著、東京書籍刊)という本を読んでたら、不思議な話が載っていた。茨城県の蚕影神社に伝わる伝承である。要約すると、

インドの王女、金色姫は迫害を逃れて桑の木の船(外から中が見えないカプセル状らしい)に乗って漂流するも、筑波山麓のある村に漂着。村人に保護されるが、それも束の間コロッと死んでしまう。死体は蚕に変じた。
のちに姫は、皇女、各谷(かくや)姫に転生、筑波山に遷り、その地に養蚕業を興した。前世の養父であった村人は絹を商って身代を築いた。

竹取物語とは、相当違った話だけれど、共通するモチーフもいくつかある。
異界から訪れ、カバーの中から突如姿を現すヒロイン。
ヒロインの突然の消失。
養父にもたらされる富貴。
ひょっとしたら、昔の人は、かぐや姫というキャラクターを、ハイヌウェレのような、生命と引き換えに富をもたらす存在と認識していたのかもしれない。
ファンタジックでユーモラスな御伽話の影に、何かが横たわっている気がする。

参考:
http://park19.wakwak.com/~hotaru/kokagesann.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AC%E5%9E%8B%E7%A5%9E%E8%A9%B1

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